オリからあふれないように動物を集めるダイスゲーム『ズーロレットダイス』

　今回紹介するのはダイスゲーム『ズーロレットダイス』。用意されているオリの数ぴったりに近く動物を集めていくダイスゲームで、2人から4人で遊べます。

　使用するのは5種類の動物とコインの描かれたサイコロが複数個と、木箱を積んだトラックの描かれたボード、そして集めた動物の数を記録する記録用紙です。

　プレイヤーが手番でできることは、サイコロを2つ振ってトラックに乗せるか、1台のトラックに乗っているサイコロをすべて取ってそのラウンドのゲームから抜けるかの2つ。

1台のトラックには3つまでサイコロを乗せられる

　サイコロを取ってゲームから抜けた場合、サイコロの出目に描かれた動物、もしくはコインのぶんだけ、記録用紙のマスにチェックを入れます。チェックを入れた数が多いほど、最終得点も多い仕組みです。

　とはいっても、ただ多ければいいというわけではありません。記録用紙のマスの数は動物の種類によって異なるのですが、一番最初に各動物のマスをチェックで埋めたプレイヤーには、ボーナスが入ります。ただし、マスがチェックで埋まりきったあとでその動物のサイコロを取ってしまった場合は、マイナス得点になってしまいます。

集めすぎた動物を収納する小屋。1種類につきマイナス2得点なので結構痛い

　一度振ったサイコロの目は変更できませんので、展開によっては欲しくないサイコロをトラックから取らざるを得なくなる場合もあります。つまり、総マス数が少ない動物をはやく集めるとボーナスを得られる反面、数がオーバーしてマイナスになる可能性も高まるわけです。

　そこで重要になってくるのはサイコロの置き方です。手番で振った2つのサイコロは、トラックの空きスペースに自由に配置できますので、なるべく自分はうれしいけど他人はあまりうれしくない組み合わせにする必要があるわけです。

　しかしどうしても欲しい動物といらない動物が同じトラックに乗っていて、取らざるを得ないことがあります。そんなときはコインを活用しましょう。コインのマスは大きく3つに区切られているのですが、最後の得点計算の際に1区切りぶんを消費すれば、小屋のマイナス得点チェックを1つ無効にできるのです。

マスは左から埋めていくので、コインの効果を使いたい場合は最低3つチェックを入れる必要がある

　本ゲームは、同じ作者が作ったカードゲーム『コロレット』と同じく、手軽にジレンマを楽しめる作品です。なるべく動物を多く集めたほうが高得点になるのですが、集めすぎるとペナルティになるので、その間のちょうどいいところを手探りしてみてください。

●URL

集めるカードを3色までに押さえるカードゲーム『コロレット』 - ゆるこいぶろぐ（同作者製のカードゲーム）

http://yurukoi.impress.co.jp/2013/02/20-coloretto.html

（橋本 崇史）