ボードゲーム・カードゲームを対象とした"ゲームマーケット大賞"が設立
ゲームマーケット事務局は18日、アナログゲームを対象とした"ゲームマーケット大賞"を設立すると発表しました。1年間3回に渡る"ゲームマーケット"で発表された作品が対象で、数回の審査を経て優秀作品や大賞を選定するとのことです。
対象となる作品は、"対象期間中のゲームマーケットで発売実績のあるアナログゲームであること""オリジナル作品であること""ゲームマーケットでの販売が初出となる新作であること"などの条件を満たしていれば、応募する必要はないとのことです。
条件の中で注意が必要なのは"TRPG、TCG、ウォーシミュレーションゲーム、伝統ゲームは対象外となります"というところで、"TRPG風、TCG風などのボードゲームは対象となります"とあることから対象になるのはボードゲームやカードゲーム類になると考えられます。
対象の期間は、"ゲームマーケット秋""ゲームマーケット大阪""ゲームマーケット春"の3回分で、そこから選定したものを"ゲームマーケット秋"で発表するという流れだそうです。
具体的な選定方法は大きく二段階に分かれていまして、一次審査は著名なボードゲーム情報サイト"Table Games in the World - 世界のボードゲーム情報サイト"で行われているWeb上のアンケートシステムを利用するとのことで、今後システムに大きな変更がなければ誰でも投票可能になると思われます。
一次審査で30作品ほどに絞ったあとは、審査員やゲームマーケット事務局が二次審査と三次審査を行い、優秀作品を選定するとのことです。そして、"ゲームマーケット秋"で優秀作品の中からゲームマーケット大賞作品を発表するそうです。
審査に関わるかたがたは、審査員長が"ゲームマーケット"の発起人である草場純氏のほか、ボードゲームのプレイイベント"ミスボド"主催者の秋山真琴氏、ボードゲーム情報サイト"Table Games in the World - 世界のボードゲーム情報サイト"管理人の小野卓也氏、TRPGデザイナー・ライターの朱鷺田祐介氏という面々。
大賞や優秀作品に選ばれますと、"ゲームマーケット"の企業ブースや一般ブースを優先的に利用する権利などが副賞として与えられるそうです。
本賞で興味深いのは、アークライトの商品は対象外ということと、大賞作品・優秀賞作品はアークライトから商品化しなければならないなどといった縛りがないことです。
アークライトは"ゲームマーケット"の主催者ですので、自身が主催するイベント上での賞にどう関わるかによって"ゲームマーケット大賞"の性質は大きく変わってくるわけですが、公式発表を読む限りでは公平さを第一に適切な距離感を保ったものになっているのではと感じました。
今回の賞は、まっさらなところから新たに賞を設立したわけではなく、すでに大規模になった"ゲームマーケット"というイベントにプラスアルファする形での設立ですので、距離感の取り方には細心の注意を払ったのではないでしょうか。
ちなみに、筆者が個人的に気になるのは、ゲームブックは賞の対象になるのかということです。雰囲気的にはならないような気がしますが、今のところ対象外には含まれていないのでもしかしたらという期待があるのでした。
●URL
Game Market -
Game Market - ゲームマーケット大賞の創設について
http://gamemarket.jp/modules/tinyd01/index.php?id=79
(橋本 崇史)