妨害をくぐり抜けながらブタたちを泥んこにするカードゲーム『キレイがきらい』
今回紹介するのはカードゲーム『キレイがきらい』。泥んこになるのが大好きな自分のブタを泥まみれにしつつ、他人のブタはキレイにする作品で、2人から4人で遊べます。
ゲームスタート時にプレイヤーは、自分の前にブタカードをそれぞれ指定の枚数だけ、キレイなブタが描かれた側を表にして並べます。裏側は泥んこになったブタが描かれています。一番最初に自分の前のブタカードを、すべて泥まみれなブタにしたプレイヤーの勝利です。
ブタカードを並べた後、ゲームに使用するカードをよく切ってそれぞれに3枚ずつ配ってから、残りを山札にします。手番のプレイヤーは、手札を1枚使うか、1枚捨てるかしたあとに、山札から1枚補充して次のプレイヤーの手番になります。
自分のブタを泥んこにするには、"泥んこカード"を使います。1枚泥んこカードを使うたびに1枚のブタカードを泥まみれにできる仕組みです。
それとは反対に、泥んこのブタをキレイにしてしまうカードもあります。1つは"雨カード"で、このカードが出されると場のすべての泥んこブタがキレイになってしまいます。もう1つは"ブタ洗いカード"。このカードは指定した1枚の泥んこブタをキレイにします。
ゲームはこれらのカードを使って、ブタを泥んこにしたりキレイにしたりしながら進んでいくのですが、さらに防御的な役割をもつカードが加わるのが、本ゲームの特徴です。
防御カードの中心となるのは、"小屋カード"です。ブタに小屋カードをつけますと、そのブタだけ雨カードの効果を受けなくなります。さらに、泥んこのブタに小屋カードがついている場合のみ、"ブタ洗いお断りカード"を追加することができ、そうするとブタ洗いカードの効果も受けなくなるのです。
そんな便利な小屋カードですが、弱点が1つあります。"雷カード"を使われると、小屋は壊されてしまうのです。その際、ブタ洗いお断りカードも一緒に破壊されてしまいます。でも安心してください、"避雷針カード"を小屋につければ、その小屋は雷カードの対象にならなくなるのです。
というわけでブタが、避雷針のついた小屋の中で、泥んこになりながら、洗われるのをお断りできるようになりますと、ゲーム終了時まで泥んこブタでいられるのです。
本作は、カード運が絡みつつ適度に悩みながらお手軽に遊べる作品です。ブタを泥んこにしてはキレイにされ、小屋を建てては壊され、という攻防をくぐり抜けてブタたちを泥まみれにしていき、リーチだ、と思ったら雨が降って元の木阿弥に。などという一進一退を繰り返しつつ、タイミングと運を味方につけて、ブタたちを泥まみれにしてください。
●URL
キレイがきらい
http://www.mobius-games.co.jp/Kosmos/Drecksau.html
(橋本 崇史)